ロックス・インデックス(新規オプション検査)
令和3年度より脳梗塞・心筋梗塞の将来発症リスクを予測するロックス・インデックス(LOX-index)を新規オプション検査として実施しています。
Q. LOX-indexとは?
A. 動脈硬化の進行から脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する指標です。動脈硬化は酸化変性LDLとLOX-1タンパク質の結合により引き起こされます。この2つの項目を測定し、かけ合わせたものが、LOX-indexの値となります。
Q. 酸化変性LDLとは?
A. LDLコレステロールが酸化し、より悪玉化したもので、LAB(超悪玉コレステロール)とも呼ばれます。体のサビつき度合いを示し、値が高い方ほど酸化ストレスが進んでいると考えられます。
Q. LOX-1とは?
A. 血液中から異物を取り除く働きをしています。LOX-1が異物であるLABと結合すると血管壁にダメージを与えるようになります。傷ついた血管壁にはLABなどの脂質がたまるため、結果としてLOX-1は動脈硬化を進行させることになります。血管の炎症が強いほどLOX-1の値は高いです。
Q. 検査の方法は?
A. 健診時の採血で検査可能ですが、専用の採血管が必要となります。ご希望の方は採血される前にお申し出ください。
採血
Q. おすすめの方は?
A. 血縁家族に脳梗塞・心筋梗塞にかかった方がいる方、血圧・LDLコレステロール・血糖値が高めで動脈硬化が気になる方、40歳以上で喫煙されている方、肥満が気になる方に特におすすめの検査です。
Q. 食事の影響はありますか?
A. この検査は食事前後の影響はありません。しかし、他の健診項目には食事制限のあるものがありますのでご注意ください。
Q. 値が高くなる要因はありますか?
A. リウマチ、妊娠中、出産後、激しい運動後、発熱がある場合は高くなることがあります。
Q. 薬の影響はありますか?
A. 脂質異常症治療薬、抗血小板薬、降圧薬を服用している方はLABが低値を示すことがあります。薬を服用している結果を反映した現状のリスクが検査結果となります。
Q. 動脈硬化を調べる検査、血圧脈波検査や脳検査とはどう違うのですか?
A. LOX-indexは将来の発症リスクを調べる検査で、未病の段階から予防へのアプローチに最適です。血圧脈波検査は血管の硬さやつまりが分かり、現在の動脈硬化の進行状況をみることができます。脳検査は画像としてとらえ、動脈硬化が進行した脳梗塞の発見等に有用です。
Q. LOX-indexの結果が悪かったのですが、何が原因ですか?
A. 生活習慣(喫煙、過食、過度のアルコール摂取等) 、ストレス、運動不足等が、LABやLOX-1の増加を促します。これらを見直すことで値が改善することも可能です。
Q. LOX-indexの結果が悪かった場合は?
A. 二次検査として頸動脈エコーや血圧脈波検査があります。また、さらに精密な検査としてMRIやCTなどの画像検査を行うこともあります。
二次検査で異常がみられない場合でも生活習慣の見直しなど、動脈硬化を進行させないようにしましょう。
Q. どのくらいの頻度で受診するべきですか?
A. 通常の健康診断と同じく年1回の検査をおすすめしています。
結果のイメージ図
【リンク集】
ロックス・インデックス公式ページ http://lox-index.com/
(株)プリメディカ社 ロックス・インデックス説明ページ https://www.premedica.co.jp/project/lox-index/