アミノインデックス検査
アミノインデックス(AICS) 検査とは
人の体を構成しているタンパク質は、20種類のアミノ酸からつくられています。
血液中のアミノ酸濃度は、健康な人は一定に保たれるようにコントロールされていますが、がんの人はバランスが変化することがわかっています。健康な人とがんである人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、がんであるリスク(可能性)を評価する検査です。
特徴1.健康診断時の採血で、複数のがんリスクを検査できます。
特徴2.早期がんにも対応した検査です。
■ 検査対象臓器
胃がん | 肺がん | 大腸がん |
前立腺がん | 膵臓がん | 前立腺がん |
子宮・卵巣ん が | 乳がん |
■ 対象年齢
男性5種 : 40~90歳 | |
女性6種 : 25~80歳 |
※ すべての項目は、日本人の方が対象です
■ 検査セットと料金(税込)
男性5種 |
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん |
24,200 円 |
女性6種 |
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん |
24,200 円 |
**** 受診前の注意点 *******
・食後8時間以上空け(※血圧などの薬も含む)、午前中に受診してください。
・アミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、
牛乳・ジュースなども食事同様に控えてください。
・妊娠時は検査値に影響がありますので、受診できません。
この検査は、薬の影響を受ける可能性がありますので、
健診当日(朝)に服薬される方はご遠慮ください。
アミノインデックス(AICS)検査Q&A
Q:アミノ酸とは?
A:人の体は約60%が水分で、約20%がタンパク質でできています。
人の体を構成しているタンパク質は、20種類のアミノ酸から作られています。
アミノ酸は生命活動に不可欠な成分で、血液中にも含まれています。
血液中のアミノ酸濃度は、健康な人は一定に保たれるようにコントロールされていますが、
さまざまな病気にかかると、バランスが崩れてくるといわれています。
Q:アミノインデックス(AICS)とは?
A:血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度のバランスの違いを
統計的に解析することで、がんであるリスク(可能性)を予測する検査です。
一度の採血で複数のがんを同時に検査でき、早期がんに対応しています。
血液検査なので、健康診断と同時に受診できます。
Q:がんであるリスクとは?
A:リスクとは、確率・可能性・危険性などと呼ばれているもので、がんであるか否かをはっきりと判断
するものではありません。
AICSは、がんである確率を0.0~10.0の数値で報告いたします。
数値が高いほど、がんである確率が高くなります。
Q:全てのがんについてリスクが予測できるのですか?
A:現在は、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん(男性のみ)、
乳がん(女性のみ)、子宮がん・卵巣がん(女性のみ)を対象にリスクを予測できます。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんについては、いずれかのがんであるリスクは予測することが
できますが、臓器の区別はできません。
Q:腫瘍マーカーとの違いは?
A:腫瘍マーカーは、がんができると多く産生される物質の量を数値として測定していますが、この検査は
体内のアミノ酸の状態が健常者の状態に近いか、がんにかかった状態に近いかをリスクとして表した
ものです。
いずれも確定的な検査ではなく、他の検査と組み合わせて診断されます。
Q:検査の項目は?
A:胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がんの7つの項目があり、
男性5種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性6種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん
の2つのセットになっています。1部位のみの検査はしていません。
Q:検査の対象は?
A:男性5種は40~90歳の日本人の方です。
女性6種は25~80歳の日本人の方です。
妊娠時は検査値に影響がありますので、受診できません。
Q:どのように検査するのですか?
A:朝の採血時に1本(約5ml)多く採血させていただきます。(1度の採血で同時に採取します)
Q:検査を受ける前の注意点は?
A:食後8時間以上あけ(薬も含む)、午前中に受診してください。
・アミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳・ジュース
なども食事・同様にお控えください。
・妊娠時は検査値に影響がありますので、受診できません。
Q:検査前に症状があった場合は?
A:この検査は、症状のない方を対象にした検査です。
明らかな症状がある場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
Q:1度検査をすればいいのでしょうか?
A:採血を行った時点でのリスクを予測する検査になります。
生涯にわたってのリスクを予測するものではありませんので、定期的な検査をお勧めします。
Q:結果はどのようにでますか?
A:がんに罹患している確率をAICS値として表現
しています。
AICS値が大きくなるほど、がんに罹患している
確率が高くなります。
AICS値からリスクを判断する目安として
『ランクA』『ランクB』『ランクC』に分類され、
がんであるリスクの傾向が3段階で示されます。
『ランクA』:0.0~4.9
『ランクB』:5.0~7.9
『ランクC』:8.0~10.0
右のグラフのように、『ランクA』でもがんでないと
は言い切れません。 また、『ランクBやC』で
あっても必ずがんであるということではありません。
Q:ランクAであればがんではなく、ランクCならばがんなのでしょうか?
A:この検査は、がんであるリスクを予測する検査でがんであるか否かを、はっきりと
判断するものではありません。
がんであるリスクが0(ゼロ)の人はいませんので、ランクAでもがんでないとは言い切れません。
また、ランクBやCであっても必ずがんであるということではありません。
この検査は、画像検査や血液検査など他の検査結果と総合的に判断されるものです。
リスクに対する考え方や感じ方は個人により異なりますので、リスクに対する判断や精密検査を
行うか不安な場合はご相談ください。
Q:AICSを受診すれば他のがんに対する検査は必要ないのですか?
A:AICSは、今までのがん検診とは異なり、血液中のアミノ酸濃度からがんのリスクを予測する新しい
検査です。今までのがんに対する検査と併用することで、がんを見つけ出せる可能性が高くなると
考えられます。