メタボリックシンドロームについて |
メタボリックシンドロームとはなにか、というご説明をする前に、まず、私たちのからだについている「脂肪」には大まかに2種類があることをご存知でしょうか。身体の脂肪は、つく場所によって大きく皮下脂肪と内臓脂肪に分かれています。
皮下脂肪とは、皮膚の下についている脂肪で、表面からつまめるものです。 一方、内臓脂肪は腸のまわりにつくもので、この脂肪が多いとウエスト周りの大きさに影響しやすいといわれています。
見た目としては、おなかがぽっこりでた体型のひとが内臓脂肪型肥満と考えられます。
一方、腰まわりやお尻、太ももなどの下半身を中心に脂肪がたまるタイプの肥満は、皮下脂肪型肥満と考えられます。
そしてこの内臓脂肪こそが、メタボリックシンドローム別名内臓脂肪症候群に大きく関わってくるのです。
この2つのタイプの肥満は、見た目では、ウエスト周りの大きさが目安となります。ウエスト周囲の測定法を示します。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/kiso/check/index.html#fukui
ぜひ測ってみてください。
男性の方は85cm、女性の方は90cm、超えていませんか?
メタボリックシンドロームとは、別名「内臓脂肪症候群」といい、内臓脂肪が多いタイプ、つまりおなかがぽっこりでたタイプの肥満の人が「高血圧」「高血糖」「高脂血症」などの危険因子を併せ持っている「状態」のことです。
これらの危険因子を併せ持っていると、動脈硬化を飛躍的に進行させてしまいます。その結果、心筋梗塞や脳梗塞など、命にかかわる病気になったり、その後遺症で不自由な生活を強いられる危険性が高くなってしまいます。
診断基準については、こちら「診断基準ページ」をご覧ください。
生活習慣病の代表ともいえる高血圧や高脂血症、糖尿病などの発症、悪化には、腸のまわりについている脂肪、つまり内臓脂肪が強く影響しています。
内臓脂肪の細胞からは、高血圧、糖尿病、動脈硬化のリスクを高める複数の物質が分泌されています。
このため、内臓脂肪が多すぎることが問題になるのです。
動脈硬化は、全身の血管をもろくさせて、さまざまな障害をおこします。
心臓病や脳卒中、腎臓病、糖尿病の悪化など、さまざまな障害をひきおこす原因となり、生活機能の著しい低下を招きます。
グラフからわかるように、肥満、糖尿病、高血圧症、高脂血症の4つの危険因子を全く持たない人と比べ、危険因子を1つでももっている人が動脈硬化を原因とする心臓疾患(狭心症・心筋梗塞)を発症するリスクは約5倍になります。
さらに、危険因子を3つ以上持つ人のリスクは、なんと約36倍にも跳ね上がるという研究結果がでています。
しかも、それら危険因子の一つ一つは、「ごく軽度」といわれている程度のものです。このことは、たとえ軽症でも、危険因子が重なることで互いに影響しあい、飛躍的に動脈硬化が進んでしまうことを表しています。一つ一つの値はそれほど悪くなくても、重なると危険なのです。
1+1+1=36という不思議な式の意味がわかりますか?
これは、危険因子の数が、1つずつ増えて3つになったとき、心臓疾患になるリスクは危険因子が1つだけだったときの3倍になるのではなく、なんと36倍になってしまう、ということを表したメタボリックシンドローム独特の式なのです。
日本では、どれくらいの人がメタボリックシンドロームまたは予備軍なのでしょうか。
40歳~74歳では、
男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドローム該当者、または予備軍と考えられています。
これは、日本全体で言うと、約2000万人に相当します。
ダイエットをがんばっているつもりなのに、おなかをつまんでも肉が一向に減った気がしない・・・
そう思って、すぐにあきらめてしまっていませんか?実は、その間にもちゃんと目に見えない「内臓脂肪」はおなかの中で減り続けてくれている可能性が高いのです。
身体に悪影響を及ぼす内臓脂肪ですが、実は皮下脂肪とくらべ、減量に反応しやすい、つまり比較的減らしやすい脂肪でもあることが証明されています。つまり、内臓脂肪は「ダイエットの努力しがいのある脂肪」といえるのです。ダイエットを始めて数ヵ月後、ぜひ、同じようにウエスト周囲を測定してみてください。その努力は、ウエスト周りの値に反映されているはずです。
参考リンク:厚生労働省「メタボリックシンドロームを予防しよう」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/index.html
富山県健康増進センターはトータルヘルスプロモーション(THP) http://www.jisha.or.jp の健康保持増進サービス機関施設として、厚生労働省に認定されています。健康診断等で疾病の早期発見から予防に至るトータルな事業を行い、健康づくりの拠点として活動しています。
(一例)
メタボリックシンドロームについてのご相談も、医師や専門職員(保健師・管理栄養士)が適切な指導を行っていますので、ぜひご利用ください。 |