ピロリ菌除菌外来について
Q1.ピロリ菌除菌治療が推奨される理由は?
ピロリ菌除菌により慢性胃炎の進行抑制,胃癌のリスク減少(除菌後に1/3に低下する),胃・十二指腸潰瘍の再発抑制などの効果が期待できます。
Q2.除菌外来の対象となるのは?
施設内健診でピロリ菌感染診断を受け、除菌治療を希望される方が対象です。
Q3.診療はいつ受けることができますか?
毎週月~金曜日の午後1時から4時で、完全予約制です。
Q4.費用はどのくらいかかりますか?
保険診療と自由診療があり,保険診療でおよそ5,500円,自由診療でおよそ18,000円かかります。
保険診療は,胃・十二指腸潰瘍(瘢痕でも可),胃MALTリンパ腫,特発性血小板減少性紫斑病,早期胃癌に対する内視鏡治療後胃の4つの疾患がある場合に適応となります。
Q5.除菌療法はどのようことをするのですか?
2種類の抗生物質(アモキシシリンとクラリスロマイシン)と胃酸分泌を抑制する薬(プロトンポンプ阻害剤)の計3種類の薬剤を朝夕2回,7日間服用するだけです。70-80%の方が1回の除菌で成功します。除菌治療中の7日間は禁煙・禁酒です。主な副作用には下痢,軟便(約10-30%),味覚異常(5-15%),皮疹(2-5%)があります。
除菌後の変化(内視鏡写真)
除菌治療前 | 除菌成功1年後 | |
発 赤(+) |
発 赤(-) |
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ヒダのむくみ(+) |
ヒダのむくみ(-) |